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プラモとゲームのメモ帳

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ai sp@ce

アダルトゲーム的セカンドライフai sp@ceに関して。
もう話題としては古いですが、キャラクター性について少し考える切欠になりました。

まず自分は、製作元の、キャラ商売を甘く見ている企画内容と目論見に、
漠然とした嫌悪感を感じました。
そこで、少しネット界隈を回って、自分と同様に否定的見解を出しているだろう論客達のBlogで
留飲を下げようとしたところ、驚いたことに肯定的意見を述べる方も相当数いるようです。

この企画は、「原作レイプ」の典型ではないかとも思ったのですが、
肯定意見が飛び出すあたり、話はそう単純でもないようです。

どうも肯定的意見を出す方は、キャラクター性や「萌え」感情について、
少し甘く見ているのではないかと感じられました。
それらの意見や、この企画に対し、少なからずいらだちを感じてしまったので、
ここにその嫌悪感やいらだちの理由を明らかにしておきたいと思います。

この記事は、主に、否定論
 渚のフェイクとすら呼べん代物だ。(Something Orange)
 僕らは自分自身が渚と人生を送りたいわけじゃない(Half Moon Diary)
と、それに対する肯定論
 [オタク趣味]オタクの願望と想像力の度し難さを、少々侮っていませんか?(シロクマの屑籠(汎適所属))

に対する個人的意見です。


元記事
 ai sp@ce 公式サイト
 「CLANNADは人生」を3Dで実現 ギャルゲーキャラと暮らす仮想空間、ドワンゴなど開発(ITmedia記事)

否定論と肯定論では、「企画成功」の判断基準が異なり、
否定派は「キャラクターゲームとして楽しめる」事が無理だと言っているのに対して
肯定派「オタクの二次ネタの発生源として認知される」事は可能、と言っているだけなので
肯定、否定と分けるのも間違っているのですが、便宜上そう呼ばせていただきます。

「キャラクターを楽しむ」事について、肯定派は否定派の漠然とした
「この企画に対するいらだち」を理解できていないように感じられます。
(最初に読んだkaien氏(Something Orange)の記事にも、少し怒りのテイストを感じました)

このいらだちの元凶ですが、この企画が、
キャラクター性というものについて無言のうちにないがしろにしている点にあります。

NPCキャラに既存人気キャラクターのスキンをかぶせ、適当にうろうろさせておけば、
「萌え要素が成り立つ」と思っている。
「自分が主人公になってゲームに入れる夢のような世界」が実現できると思っている。
萌え要素なめすぎ!オタクの”夢のようなゲーム”をなめすぎ!
命を削って萌え要素を生み出したり、夢のようなゲームを生み出すために、本気で、
シナリオや世界設定やキャラ設定、絵を描いたりしている人間に謝れ!と言いたい。

あくまで「実験」というスタンスだったらまだ許せるのですが、
キャラを理解しない企画で「これでキャラビジネス成功しますよ」という、傲岸不遜とも
とれる態度(主人公の女の子の隣の家は、高い値段で売れるのではないか発言)を
されたことに、オタク系クリエイターは、結構カチーンと来るのではないだろうか・・・と。



肯定派やドワンゴは、ai sp@ce上で十分魅力的なキャラクターができると
思っているようです。
否定派の「ストーリーがあってこそ」という意見に対し、
「ストーリーがなくてもユーザーは萌えられる->ai sp@ceが成功する可能性がある」
「二次創作として楽しめる->ai sp@ceが成功する可能性がある」
といった具合に論じられています。

もちろん、そのとおりです。プレイヤーは「ストーリー」に萌えるのではありません。
しかし、キャラが生きていなければ、キャラを楽しむことはできないのです。

そして、ai sp@ce上では、ユーザーが期待する形で、
生きたキャラを表現することはできない
と思うのです。

----------------------------------------------------------
”生きたキャラ”とは何か。キャラの生命とは何か、ということですが・・・。
「ストーリー」は、「状況」と、それに対する「キャラクターの行動」に分けられます。
その「キャラクターの行動」の表現が、そのキャラの生命です。萌えの原動力です。

例えばある状況で、少女がどんな仕草を見せるか。危機的状況で、ヒロインがどう決断するか。
そこにこそ、生きたキャラの面白みがあり、萌えの要素のすべてがあります。

確かに、ストーリーがなくても十分萌えは可能です。
しかし、それは以下のように、文章やシナリオ以外の要素で、
生命感を表現しているから可能なのです。

ケース1)絵がない、文章のみのコンテンツで萌えることはできるか?
  >可能。魅力ある「キャラの行動」を文章で表現することで生命感を出し、萌えることができる。

ケース2)シナリオがない、設定もない、1枚の絵で萌えることは可能か?
  >可能。絵の中に、キャラクターの行動を予感させるお約束の仕草や
   表情、ポーズを盛り込むことで、生命感を表現できる。

ケース3)シナリオがない、絵も単純な立ち絵の設定画しかない「初音ミク」の場合。
  >可能。彼女には自分のキャラクターを感じさせる「声」がある。
   あの歌声や声質、彼女が歌う歌詞で、単純なシナリオよりよほど
   生命感を感じさせることができている。

ケース4)同人誌などの二次創作の場合
  >二次創作の作者が、そのキャラクターらしさを必死で考え、それぞれの媒体で
   表現しなおすことで、キャラクターは一層厚い生命感を得ることができている。

このように、ユーザー、特にキャラクターを楽しむ層は、キャラクターの生命感
(行動、仕草や性格)を楽しんでいると思われるのです。
----------------------------------------------------------


では、ai sp@ceで生命感を出すことができないと思うのはなぜでしょうか?

ai sp@ceには確かに、既存キャラの性格設定も、ユーザー間の共通認識もあります。
定型文のボイスだってあるかもしれないし
3Dモデリングもモーションも、少しがんばってるかもしれません。

しかし、現在の科学技術から逆算するに、プレイヤーの行動に対し、
そのキャラらしい「生きた」行動を行わせることは、不可能と考えざるを得ません。
たとえば、プレイヤーが(CLANNADの)渚を友人のところへ連れていったとします。
その時に、CPUが操る渚が、渚らしい行動を行えるでしょうか。
少しはにかみ、プレイヤーの影に隠れ、片手で主人公の袖を握り、
それでも勇気を出して、自己紹介をしゃべってくれるでしょうか。
私の予想では、数十の会話定型文の中から、状況に関係なく
ランダムにセリフが表示される程度の、
ファンからしたら無いほうがましな仕組みにしかならないと思えるのです。
   
また、ユーザーが独自にモーションを作るという要素があったとしても、
「そのキャラクターらしい」モーションを作れるスキルを持つ人間が、どれだけいるでしょうか。
現状、たとえハイエンドの3Dツールを使っても、人間キャラを上手に、
それらしく動かすのは非常に至難の業です。
むしろ、粗悪なモーションが氾濫し、元キャライメージの再現を阻むだけです。
たとえば誰かが、艱難辛苦を乗り越えて、ものすごい萌え萌えモーションを作りあげ、
あるキャラのイメージの再現を狙ったとしても、
別の誰かが(ウケ狙いで)同じキャラを、非人間的で寄生獣的な動きに設定し、
それで町を闊歩すれば(そしてそれが(ニコニコを含めた)観客にウケてしまえば)、
原作イメージを求めていた人々や、原作が好きだったユーザーにとって
「キャラ性崩壊」「原作レイプ」という結果で終わってしまうと思うのです。

多数のキャラで変なポーズをとってみせるなどの、ニコニコ動画的に人気が出る
一瞬のネタ、笑いのタネになることはあっても、
同人誌に代表される二次創作のように「キャラクターを楽しめるもの」にも、
「原作を感じさせるもの」にも「オタが心地よいもの」にもなりえないと思うのです。


勿論、ゲームシステムが発表になったわけではないので、
上記の問題をクリアする素晴らしい商品になっている可能性はあります。
プログラムで完全に「麻枝准」の思考や演出を表現できるAIを開発したとか、
実は「人形使い(攻殻機動隊)」がリアルに生まれていたとか・・・。
もっと可能性が高い方法としては、変化球的な方向で、意外と簡単に
キャラクターの魅力を生み出すシステムを発見したとか・・・
(たとえば、キャラドルは「事故により頭が空っぽになった」設定で、
 人工無脳搭載&しゃべらないという事にしてしまえば、比較的納得がいく
 NPC表現ができるのではないかと・・・w)

現実的には、モーション作成や台詞編集などで、キャラを完全にコントロールし、
寸劇を作りあげて発表する、あたりが落とし所かもしれません。
でもそれは寸劇メーカーでしょ?うたい文句と違いますよね?

ai sp@ce否定論者は、無意識のうちに、このゲームの仕様・完成形を感じ取っていると思います。
そして、「ai sp@ce」ではその「キャラクターの行動」部分の「生命」を実装できないために、
キャラ系のオタには悲しい結末を予想できてしまうのです。
そして、それにも関らず、このシステムでキャラを楽しめるものになると豪語する
無責任な開発側に、いらだちを感じているのです。

もし、上述の否定要素を打ち破る新機軸や必殺技が存在し、それを踏まえての
あの発表、この企画であるとすれば、かなり画期的だと思うのですが、

いや、ないだろうなあ。
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テーマ:PCゲー - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/04/15(火) 18:46:18|
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